成人式の開催がないときも!後撮りで二十歳の姿を残そう
長引く新型コロナウイルスの影響。現在の状況から、各地で成人式が開催できない可能性も示唆されています。「写真は当日で充分と思っていたけどちゃんと残しておきたいかも…」「後撮りってみんなどういう風にやっているの?」今回はそんな方のために、成人式の後撮りのタイミングと方法、さらにはおすすめを解説させていただきます。
コロナの影響で成人式が開催されない可能性も
2020年、新型コロナウイルスにより日本中の人々の生活様式が一変しました。大規模なイベントは自粛が求められ、人の集まる場においてはマスクの着用が推奨されています。みなさんも体験しているとおり、その影響は今もなお続いています。もちろん、一生に一度の大イベントである成人式においてもそれは例外ではありません。
現段階で、成人式に関する対応は自治体によって異なります。多いのが複数回に分け、分散開催をするという予定です。会場にはできるだけ人を入れずに密を避け、時間も短時間にすることが発表されていたりします。しかし、共通しているのはそれが「予定」であることです。つまり、今後感染が拡大した場合には延期や中止などの措置がとられる可能性は充分にあり、示唆されてもいます。
また、成人式が開催された場合にもマスクは要着用という注意書きも共通していました。感染防止のためとはいえ、成人式というハレの日の写真がすべてマスクに覆われてしまうのは少し残念ですよね。とくに女性はせっかくのメイクが落ちてしまうなどの心配もあります。このような状況から、「記念に写真だけでも撮ろう!」と考えていたとしても、成人式当日の撮影は例年よりも難しくなりそうです。
そんな人には成人式が終わってから写真を撮る「後撮り」がおすすめです。前撮り同様近年メジャーになってきている考え方で、メリットもたくさんあります。まず、成人式が開催されなかった場合には写真だけでも残すことができます。本人の思い出だけでなく親戚などへの挨拶にもなる写真が与える喜びは大きいでしょう。
また、成人式が近いからと焦る気持ちもないため、時間に余裕ができるときを見計らってゆっくり撮りに行くことができます。成人式が開催された場合には、友達などのヘアスタイルやメイクなどを写真撮影前にいろいろと見ることができます。前撮りであればもうチャンスはありませんが「写真はこういう風にしたい!」という願望が出てきたとしても叶えられる後撮りは、年々人気を高めているのです。
後撮りはいつする?タイミングと方法
後撮りを検討し始めると気になるのがタイミングです。「20歳の内に絶対しなくちゃ!」「1月中には終わらせないと!」と考えてしまう方も多いですが、後撮りにはとくに厳密な決まりはありません。いつ撮ってもいいので、焦らなくても大丈夫です。極端なお話をすると、次の年の前撮りに乗じても問題はないのです。
ただし、いつでも撮れると思うとずるずると先伸ばしにしてモチベーションがなくなってしまうこともありますので、少なくとも次の成人式までには済ませるのがいいでしょう。おすすめは夏前、6月までです。夏本番になるとどうしても日焼けをしてしまい、振袖に映えない肌色になってしまうことが考えられます。いい写真を残すためには成人式後から夏まで、と覚えておきましょう。
後撮りの方法に関しては、いくつかのパターンが考えられます。まずは、すべて自分と周囲の人々で行う方法です。お家に振袖があり、着付けの知識がある人が側にいる場合には検討したくなる選択肢かと思います。しかし、振袖が着られたとしてもヘアセットやメイクを自分で行う必要が出てきますので負担は大きいでしょう。
また、カメラマンをどうするかという問題は残ります。せっかくの20歳の記念ですので、自撮りで済ませてしまうのは残念です。写真の知識がある家族に頼むのもいいですが、プロとはやっぱり差が出るというのが本音でしょう。撮影のためだけにフリーのカメラマンを雇うというのも、なかなかハードルが高いですよね。
次に、撮影のみ地域密着型の写真館などでお願いする方法です。上記の方法のカメラマン問題を小規模の写真館で解決するパターンですね。支度などをすべて自分で行うのは変わらず負担ですが、その分安く済ませることは叶いそうです。着付け、ヘアセット、メイクなどが自分でできない場合は美容院など、成人式当日と同じように外注する必要が出てきます。
最後に、写真スタジオで支度から撮影まですべて行う方法です。こちらが1番一般的かつ、おすすめの方法でもあります。成人式が終わってしまうと「もうシーズンじゃないし…」「この写真スタジオで振袖をレンタルするわけじゃないし…」などと考えてしまう人が多いのですが、実は大型の写真スタジオでは基本的に、1年を通して振袖の撮影を受け付けています。例外もありますが、通年振袖撮影のキャンペーンを行っているスタジオも存在し、支度料などが安く抑えられることもあります。
こちらの方法をとるなら、秋を避けましょう。9月から11月は七五三の撮影が佳境に入るため、どの写真スタジオでも予約が取りづらい傾向にあります。ゆったりとした状況の中撮影をすることも難しいでしょう。また、振袖は準備にも撮影にも時間がかかるため、予約が入り過ぎるのを防ぐためにこの時期だけはキャンペーンなどを設けていないところも多く、割高になる可能性が増えます。
大型の写真スタジオで撮影をするなら、おすすめは次年度の前撮りに乗じた5月、6月です。写真スタジオが軒並み閑散期に突入する時期ですので、キャンペーンなどが開催されている可能性も高く、気持ちに余裕を持って撮影に臨めるでしょう。
写真スタジオならヘアメイクもつけられる
後撮りに写真スタジオをおすすめする理由は、「クオリティの高い写真が撮れる」「手間が少なくて済む」の2点に集約されます。成人式の写真を1年中受け付けているスタジオでは、着付けだけでなくヘアメイクもオプションプランとして用意されていることが多いです。わざわざ写真を撮るために別の美容院を予約して準備をして、という手間が必要ありません。
世間一般の振袖の支度といえば着付けが10,000円前後、ヘアセット・メイク代が5,000円前後です。もちろん、写真スタジオの中でもこれらを必要とするところはあります。しかし、さきほどから申し上げているように大型の写真スタジオでは振袖撮影のキャンペーンを開催していることも多いです。それらを利用すれば着付け代やヘアセット代が必要ないなどの特典が付くこともあり、後撮りでもお得に撮影できる可能性があります。ぜひ、振袖撮影に自信ありというスタジオを写真と料金の面で何件か比較してみましょう。
さらに写真スタジオのおすすめポイントとしては、成人式の支度まで行っているお店も多いということです。成人式の直後に後撮りに行けば、手慣れたスタッフさんが対応してくれます。その年毎の傾向や流行にも敏感ですので、髪型やメイク、帯結びについての相談もできるでしょう。
ちなみに、写真スタジオの中にはお店の振袖を撮影に利用できるところも存在します。「成人式には家の着物を着たけれど本当は流行りの振袖が着たかった!」という希望のあった女性は、それが一生の後悔になることもあります。そういう方はぜひ、撮影用の着物を選べるスタジオに足を運んでみましょう。どんな振袖が置いてあるのか、追加料金はいくらかかるのかなども一緒に検討してみるといいですよ。
来年の成人式が開催されるかどうかは、今のところ誰にもわかりません。しかし、開催されなかったからといって、振袖を着る機会がすべて失われてしまうというわけでもありません。成人式の開催に不安を感じている人は、ぜひ後撮りを検討してみましょう!写真スタジオで撮影をお願いすれば手間なく綺麗に、思い出に残る写真が撮れますよ!