七五三の前撮りはいつ?事前に準備すること
七五三では、神社にお参りするだけでなく写真撮影をするのが定番になっていますが、その際に前撮りを検討している方も多いでしょう。そこで今回は、前撮りをするメリットとは何か、ベストな時期、事前に準備しておいたほうがいいことについて紹介します。
そもそも前撮りをするメリットとは何か
七五三の正式な日は、11月15日とされているため、その日に神社でお参りをしたり写真撮影をしたりするのが従来のスタイルでした。しかし最近は、正式な日や11月前後の時期にお参りだけをして、写真撮影はそれより前の時期に行うという「前撮り」を選ぶ方が増えています。
なぜ増えているのかというと、混雑する時期を避けることができるというメリットや、お参りと写真撮影の時期を分けることで余裕を持って撮影ができるといったメリットがあるからです。
記念写真というのは、行事などが行われたそのときに撮るのが自然ですし、当たり前だと考えている方も多いでしょう。とくに小さい子どもの場合は成長が速いので、その時々の成長を記録したいのなら、そのときに撮影するのがベストだといえます。
しかし、七五三などの行事が行われる時期は、一斉に多くの人が同じ行動をとるため、写真スタジオも当然混雑してしまいますし、予約も取りづらくなってしまうのです。そうなると、目当てにしていたスタジオの予約が取れなかったり、または予約が取れたとしても選べる日にちが限られていたりといった不都合が生じてしまうこともあります。
しかし、混雑する11月前後よりも前の時期に撮影を済ませておけば、予約しやすくなりますし、都合のよい撮影日を選びやすくなるのです。それに子どもが急に体調を崩してしまった場合でも、混雑していない時期であれば、予約した撮影の日時を調整しやすくなります。
次のメリットは、余裕をもって撮影ができるということですが、これはとくに子どもの写真撮影をするときのメリットだといえます。お参りと撮影を同じ日にやろうとすると、結構なハードスケジュールになることがありますし、子どもも疲れてしまうでしょう。
普段着慣れない着物を着たうえに、あちこちに連れまわされたら、子どもでなくても疲れてしまうかもしれません。そうなると、撮影をするときに子どもの表情が曇ったり、嫌になって着物を脱いでしまったりすることもあります。
その点、お参りとは別の日に撮影だけを行うのであれば、子どもも疲れることなくリラックスした状態で撮影ができますし、記念にふさわしいよい表情を写真に残すことができるでしょう。
実際に前撮りが行われる期間とは
七五三の前撮りが行われる期間は、正式なお参りの時期である11月前後よりも前の「4月~9月あたりまで」というのが一般的です。さらにこの期間は、キャンペーンが始まる4月~6月と、夏休みに入る7月・8月、そして9月以降という3つに分けることができます。
まず「4月~6月」は、11月から半年も前になるため、ちょっと早すぎると感じる方も多いかもしれません。しかしこの時期は、多くの写真スタジオでキャンペーンが始まりますし、料金がお得になるというメリットがあります。
この時期は予約もまだ多くないため、集客のためにキャンペーンをするスタジオが多いといえます。写真スタジオでの本格的な撮影には安くない費用がかかるため、少しでも費用を抑えたいという方はこの時期を選ぶとよいでしょう。それに4月~6月は気候も比較的よく、子どもが日焼けすることもないので、そういう意味でも撮影によい時期だといえます。
次に「7月・8月」は、夏休みに入るため、それを利用して平日に予約を入れるという方もいます。ですので、比較的スケジュールを決めやすいという意味ではメリットがある時期だといえるでしょう。しかし、7月・8月の夏場というのは、子どもが外やプールで遊んだりして日焼けをしやすくなる時期でもあります。
夏に日焼けをすること自体は悪くないのですが、顔などが日焼けした状態で着物を着ると、あまりしっくりこないと感じてしまう場合もあります。本来は11月頃の行事なので、その記念写真で日焼けをしているのはミスマッチになるという問題もあるでしょう。
そうしたことがとくに気にならないのであれば、別に7月・8月の夏場に撮影しても問題ないかもしれません。しかし気になる場合は、夏場の撮影を避けるか、もしくは夏休みを利用するのであれば、子どもを日焼けさせないようにするという配慮も必要になります。
そして「9月以降」は、正式な時期である11月に近い姿で写真撮影ができるというメリットがありますし、実際にこの時期を選ぶ方も多いといえます。しかしこの時期は、先ほど紹介した4月~6月や7月・8月よりも予約する人が多くなってしまうという点に注意が必要です。ですので9月以降の土日や祝日に撮影したいと考えている場合は、早めに予約を入れておくようにしたほうがよいでしょう。
また時期に関しては、4月~9月以外でも基本的には1年中撮影を受け付けているスタジオも多いので、さまざまな事情に合わせて都合のよい時期を選ぶとよいといえます。さらに七五三の撮影だけでなく、誕生日や入学などの記念日の撮影も同時に行うという利用方法もあるため、そうしたことも一度検討してみるとよいでしょう。
事前に準備しておいたほうがいいこと
七五三で前撮りをすることが決まった後、事前に何を準備したらいいのかわからないという方も多いでしょう。基本的には撮影当日に写真スタジオに行けばいいだけなのですが、事前に準備しておいたほうがいいこともいくつかあります。
まず挙げられるのは「スタジオ見学」であり、事前にスタジオを訪れておくことで子どもをその場所に慣れさせることができます。いきなり慣れない場所に行くと不安感じてしまう子どももいますし、そうなると撮影がスムーズにできなくなってしまうこともあるのです。どこに行っても平気という子どもなら問題ないのですが、そうでない場合は、事前にスタジオ見学をしてその場所に慣れさせておくとよいでしょう。
次に挙げられる、事前に準備しておいたほうがいいことは、着物に慣れさせるために「着物を着る練習を自宅でやっておく」ということです。撮影で初めて着物を着る子どもも多いでしょうし、慣れていないと、着物を嫌がったりして撮影が上手くいかないというケースもあり得ます。
ですので、事前に着物に慣れておくために、自宅にある浴衣などで着物を着る練習をしておくと安心です。また、ネットで七五三の写真を見つけて、それを子どもに見てもらい、着物を着るイメージを持ってもらうという方法もよいかもしれません。
さらに挙げられる、事前に準備しておいたほうがいいことは、ベストコンディションで撮影に臨むために「前日は充分に睡眠をとらせておく」ということです。撮影当日に眠かったり疲れていたりすると、機嫌が悪くなって、撮影が思うように進まなくなることがあります。そのため撮影の前日は、ゆっくりと過ごして睡眠を充分にとれるようにしてあげることが重要だといえるでしょう。
七五三の前撮りをするメリットは、混雑する時期を避け、余裕を持って撮影できることだといえます。実際に前撮りが行われる期間は、正式な七五三の時期である11月前後よりも前の4月~9月になります。
とくに4月~6月は、キャンペーンで料金が安くなるメリットがありますし、日焼けを避けることができる時期だといえるでしょう。撮影前の準備については、事前にスタジオ見学をしたり、自宅で着物を着る練習をしたりするとよいでしょう。