写真スタジオで撮り直しもできる?
写真スタジオで撮影をするときに、一回で本当にきれいな写真を撮ることができるのかと心配になる人もいるでしょう。いくらプロに任せても限られた時間内で理想的な写真を撮れるのかと悩むのはもっともなことです。
納得できない写真しか撮れなかったようなときにはスタジオに申し出ると撮り直しをしてもらえるのでしょうか。
基本的には撮影時間中なら何度でも大丈夫
写真スタジオで撮影をしている最中には撮り直しをすることができます。メイクをしてセットを整えてもらい、衣装を着て万全の体勢を整えたとしても一枚きりで理想的な写真を撮れるとは限らないでしょう。
大人が撮影するときでも瞬きをしてしまって目を瞑った写真になってしまうこともあれば、シャッターを切る瞬間に部屋の外で物音がして姿勢が崩れてしまうこともあります。他にも目が突然痒くなってきたり、くしゃみをしたくなったりする場合もあるでしょう。
ましてや子供の記念写真を撮ろうという場合にはもっと大変になります。もう大きくなってきていれば特別な機会で大切なタイミングだからしっかりとした姿勢を取ろうと考えてくれるようになるかもしれません。しかし、まだ幼いうちには一体何をしているのかもよくわからず、ただ普段とは違う衣装に身をまとって、見知らぬ人が写真を撮ろうとしているという印象を受けるでしょう。
そわそわとしてしまってなかなかシャッターを切れず、うまく撮影できたと思ったときにも視線がずれてしまっているということもあります。泣き出してしまったり、怖がって隠れてしまったりして撮影すること自体が難しくなることもあるのは確かです。
このようなときにも、基本的には30分から1時間程度の時間枠が設けられているので、その時間内に撮影を完了できれば何枚でも撮り直しができます。現像を依頼する前に電子データでどの写真にするかは確認できるので、時間内にできるだけ多くの写真を撮影してもらってより良いものを選ぶようにするのが肝心です。
ただ、写真スタジオによっては撮影できる枚数に限りがあることもあるため、あらかじめどのくらいの枚数までなら撮影できるかを聞いておくと良いでしょう。一般的に、時間内に何回くらいなら撮り直しができているかも聞いておくと役に立ちます。
また、もう一つ気にかけておくと良いのが衣装やセットなどの変更をして撮り直しができるかどうかです。当日になってこの衣装よりも他の衣装の方が良い、このキャラクターではなくて別のキャラクターと一緒に撮影したものも比較してみたいと思うこともあるでしょう。当日でもこのような変更に対応して繰り返し撮影をしてくれるかを確認しておくとさまざまな写真を比較してより良いものを選べるようになります。
当日に突然衣装を手配するのは難しいけれど、使用する可能性がある衣装をリストアップしてあれば大丈夫といった対応になることも少なくありません。その場合には使用する衣装の数が制限されていることが多く、予約のときには他の利用者との競争になるのが通例です。早めに予約手続きを始めて、より良い衣装を確保しておけるようにするのが大切です。
撮影時間が終わったら撮り直せないのが普通
一方、すでに撮影を終えてしまった場合にはほとんどの写真スタジオでは撮り直しに対応していません。もう一度撮影してもらいたいという場合には基本的には予約を取り直すことになります。
当日になって風邪をひいてしまって思わしくない状態で撮影してもらったら、案の定、あまりきれいな写真を撮ることができなかったというようなケースでは別日程で撮影し直してもらいたいと思うでしょう。せっかく晴れ舞台の写真を撮ろうとしていたのに、子供が泣きじゃくってしまって笑顔の写真を撮ることができなかった場合にも同じように考えられます。
写真スタジオ側の考え方としては、記念すべき日のありのままの姿として、風邪をひいた姿や泣いている姿を美しく撮影するのが良いという場合が多いというのが実態です。確かに子供が泣いている写真を何年かしてから見てみると、こんなこともあったと良い思い出話のネタになるでしょう。しかし、風邪をひいて辛そうな顔をしている姿の写真を残したいと思う人はあまりいません。
このような場合には当日キャンセルをして再度スケジュールして欲しいと交渉するのが賢明です。撮影をしてもらった時点で最初の予約や打ち合わせに関するサービスは完了してしまいますが、まだ撮影をしてもらう前ならある程度の融通が効くことがあります。
特に体調不良などの当日になって止むを得ないと考えられる理由がある場合には親身になって対応してくれることが多いのです。少なくともキャンセル料の負担なくキャンセルさせてもらうことができ、予約可能な日時を紹介してくれるでしょう。
少し都合が悪くて明日なら大丈夫、今日の午前中ではなく午後なら大丈夫というようなときにも交渉してみるのが大切です。止むを得ないとスタジオ側が判断してくれて、空き時間がある状況であれば予約変更に対応してくれる可能性があります。
撮影後でも撮り直せるケースもある
実は撮影がすでに終わってしまったケースでも撮り直しができる場合もあり、典型的なパターンが二つあるので確認しておきましょう。一つ目はスタジオ側に落ち度があった場合です。
例えば、予約していた衣装を手配できていなかったり、セットに不備があったりした場合にはその日に撮影するか、後日にするか、とりあえず撮影して納得できない場合には後日にもう一度おこなうかといった選択肢を提示されるでしょう。また、打ち合わせのときに説明不足だった部分があり、本当はもっと良いセットを使ったり、衣装を選んだりすることができたはずだというときにも対応してもらえることがあります。
もう一つあり得るのが、撮影まで良い形で終えることができたものの、スタジオ側が写真データをなくしてしまったり、よく見てみたらゴミがレンズに付着していたのが発覚したりした場合です。このような場合には謝罪の連絡が入り、撮り直すことになるのが通例です。
二つ目は交渉によって成立するもので、止むを得ないと考えられる事情があれば対応してくれることがあります。例えば、当日のスタッフの対応が明らかに悪くて嫌気が差してしまい、撮影のときにもその苛立ちの表情が出てしまったというケースを考えられるでしょう。
後日、そのスタッフを外して撮影をしてもらったり、チェーン店であれば別店舗での対応を希望したりすることができる場合があります。このような対応をしてくれるかどうかはケースバイケースですが、不当な扱いを受けたときには率直に伝えるようにしましょう。対応してくれれば儲け物という気持ちで交渉してみると、真摯な態度で対応してくれることもあるのです。
良い写真が撮れないときには撮り直しをしたいと思うのはもっともなことですが、基本的に撮影時間が終了してしまったらもう撮り直すことはできません。時間枠内であればスタジオによってはセットや衣装の変更もできるので、事前にどんなサービス内容になっているかを確認しましょう。
撮影終了後にも交渉次第で後日に撮り直せる場合があるので話を切り出してみるのは大切です。特にスタジオ側に不備があった場合には適切な対応をしてくれるでしょう。